滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合について
組合の概要
滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合は、旅館業について衛生施設の改善向上、経営の健全化、振興等を通じて、その衛生水準の維持向上を図り、あわせて利用者又は消費者の利益の擁護に資するため、自主的活動を促進するとともに過度の競争がある場合における料金等の規制、営業の振興の計画的推進等の措置を講じ、もって公衆衛生の向上及び増進に資し、並びに国民生活の安定、観光立国の実現推進に寄与することを目的としています。
理事長挨拶
令和5年度は、3年間続きましたコロナウィルス感染症がようやく終息し、5月からは、インフルエンザと同様の5類に分類され、徐々に旅行需要が回復して参りました。併せて、インバウンドも勢いを見せ始め、コロナ禍前に手が届くところまでになりました。しかしながら物価の上昇は止まらず、引き続き燃料等の助成をはじめ、滋賀県への 宿泊増売策として、県内観光地夜の賑わいの施策を検討頂くなど陳情を重ねて参りました。又、令和7年度の滋賀県で開催されます“国スポ・障スポ”の宿泊受入について、過去開催地の問題点を改善して頂けるよう滋賀県をはじめ各機関と協議をさせて頂きました。我々宿泊施設が気持ち良くおもてなしで受け入れさせて頂くことにより、大会を成功に導けるよう関係者皆様に、引き続きご努力を頂いているところでございます。組合皆様にも、ご意見やアンケート調査等にご協力を頂き有難うございます。
又、恒例の研修例会は、第一回を9月25日にホテルニューオウミ様にお世話になり、他の施設での好事例などを勉強するための「着地型観光に大切なことは『無いものねだりよりも、あるもの探し!』~共助とコミュニケーション~を開催させて頂きました。第二回は、インスタグラムでの集客方法を学ぶための、「認知度&売上アップをするための発信のノウハウ」の研修でアヤハレークサイドホテル様にお世話になりました。受入れを頂きました両施設様、多数のご参加を頂きました皆様に御礼を申し上げます。
そして、年末には、初めてとなる滋賀県観光議員連盟の皆様との意見交換会を開催させて頂き、我々業界の諸問題や日頃よりの思いをお伝えさせて頂きました。特に今年度は令和7年に開催されます国スポ・障スポの状況について活発な意見交換をすることが出来ました。
組合のSDGs宣言でもある、プラスチックアメニティをゼロにするために、今年も、中小企業団体中央会と龍谷大学の水原先生のご協力を得て、実際に使用されているであろうプラスチックアメニティを数値化し、それを使用しなかったら、どれくらいのCo2の削減とごみの削減ができるかを訴えた、新しい形の旅のスタイルの提案をするため、ポスターと動画の作成を行いました。その際に、知事にもご協力を得て、いい動画撮影をすることができました。ゼロだった取り組みが、徐々に増えつつあり、組合員様から、ごみの量が減ったと報告も受けております。また、この取り組みに関して、しがCo2ネットゼロみらい賞を受賞することができました。この賞が終わりではなく、引き続き、2030年度までに目標に掲げた、プラスチックアメニティゼロを引き続き推進してまいりたいと思います。
第101回の全国大会は、四国の愛媛県道後温泉にて開催され、我が県からも22名のご参加を頂き有難うございました。近畿ブロックの中では毎年最多のご参加を頂き、研修と共に会員親睦と交流を重ね深い会員間の繋がりを継続させて頂いております。ご参加頂きました皆様には感謝申し上げ、今後ともご協力をお願い致します。
最後になりますが、今年度も組合員数が増え、どちらの組合施設も廃業を余儀なくされることもなく、令和5年度事業を終えることが出来ました。これも偏に組合員皆様の深いご理解とご協力の賜物と、改めて深く感謝と御礼を申し上げ、令和5年度報告とさせて頂きます。
理事長 前川 為夫
組合データ
正式名称 | 滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合 |
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代表者 | 前川 為夫 |
設立年月日 | 昭和34年 7月 8日 |
組合員総数 | 組合員総数201 (令和6年10月現在) |
所在地 | 〒520-0806 滋賀県大津市打出浜13-22-202 |
アクセス | JR東海道線 膳所駅下車徒歩11分 京阪石山坂本線 石場駅下車徒歩4分 |
組合の歴史
昭和34年(1959年)に設立された当組合は、2019年に設立60周年を迎えました。
これまでの当組合や全旅連の取り組みのほか、社会の動きをまとめましたのでご覧ください。
SDGs行動宣言
新型コロナウイルス感染拡大により、宿泊業では今まで通りの営業が難しくなりました。併せて、地球温暖化の影響により、豪雨災害や竜巻、雪害なども増え、滋賀県のシンボルである琵琶湖の生態系も変化してきたことで、湖魚などの水揚げ高が減少しています。
そうした環境の変化の中、4月に開始のプラスチックに係る資源循環の促進等をきっかけに、観光地として「選ばれる滋賀県」になるために、組合一丸となり、SDGsの推進に取り組む運びとなりました。
そこで私たちは2021年9月にSDGs推進プロジェクトを立ち上げ、全3回のワークショップを実施し、滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合として2030年における「目指す姿」と「行動指針」「具体的な数値目標」を設定することになりました。
プロジェクトで設定したスローガンは、『環境と観光の共生地~琵琶湖を守り、琵琶湖と遊ぶ~』。訪れるお客様が滋賀・琵琶湖での滞在や体験を心から愉しみ、満喫していただくこと、かけがえのない琵琶湖(取り巻く環境)と長年培ってきた文化を守る仕組みを作り、環境と観光が共生する心温まる地として「選ばれる滋賀」となることを目指します。また、行動指針と数値目標として、SDGsのウエディングケーキモデルより「環境」「社会」「経済」の3つの視点で行動指針と数値目標を設定しました。
私たちは、プロジェクトで設定したSDGs行動宣言を「作って終わり」とするのではなく、滋賀県や関係機関などを巻き込んだ取り組みとするべくまずは県知事に報告し、取り組みにご賛同いただいた上で、本SDGs行動宣言を公表いたしました。今回の公表をきっかけに、一つのムーブメントを起こし、持続可能な取り組みとしていきたいと考えています。
今年をSDGs(MLGs)促進元年と位置付け、2030年の目標達成に向けて、私たちが今すべきことを考え、組合員と県知事をはじめとする滋賀県全体で、SDGsの活動を促進していきます。
しがプラスチックチャレンジプロジェクト
旅行の際は、マイアメニティ(歯ブラシやブラシ、かみそりなど)を 持参しましょう!
あなたの行動が未来を大きく変えるはず!